ロボカップ ジュニアとは

ロボカップは、自律移動型ロボットによる競技会。
「西暦2050年までに、人間のサッカー世界チャンピオンチームに勝てるロボットチームを作る!」という目標を掲げ、
真に人間社会に役立つロボット技術を育成することを目的とした、国際プロジェクトで、世界35カ国から競技者が集います。
サッカーだけでなく、災害現場をテーマにしたフィールドで人命救助を行う「レスキュー」、キッチンやリビングといった日常生活の場での人間との共同作業を追求する「@ホーム」など複数の分野で競技が行われます。
ロボカップジュニアは、そんなロボカップの次世代の担い手を育てる、ジュニア競技で、19歳以下の子どもたちが対象です。
「レスキュー」「サッカー」に加え、「オンステージ」の3種の競技を通して、
ラジコンのような人の操作によって動くロボットではなく、自分で考えて動く「自律型ロボット」を制作する力とともに、
プレゼン力やコミュニケーション力も育てます。

2つのリーグ

ロボカップジュニア 茨城ブロック-ワールドリーグ
ロボカップジュニア 茨城ブロック-日本リーグ

ロボカップジュニアには、全ての競技種類において、2つのリーグがあります。
ワールドリーグは、世界大会につながるリーグで、ジャパンオープンにおいて日本代表選抜を行います。日本リーグは、入門リーグとしてジャパンオープンで完結するリーグで、過去にジャパンオープンに参加経験がある選手はチームメンバーになれないため、ビギナーでも大いにチャレンジできます。
ワールドリーグの魅力はなんといっても、世界大会において、ワールドワイドなコミュニケーションが図れること。競技によっては初めての外国チームと即興チームを組んでパフォーマンスするなど、その経験は一生ものです。まずは日本リーグで経験を積んで、ぜひワールドリーグで世界を目指してください!

大会ステップ

1.ノード大会(地区予選)

※茨城地区は「県央ノード」「県南ノード」

2.ブロック大会

※「県央ノード」「県南ノード」の次は「茨城ブロック」

3.ジャパンオープン

4.世界大会

※「ワールドリーグ」のみ

ワールドリーグ、日本リーグともに、まずは、地区予選にあたる「ノード大会」にエントリー。
茨城地区のノード大会は、「県南ノード」と「県央ノード」の2つノード大会があり、お住まいの地域に応じてご希望のノード大会を選択できます。各ノード大会から、ブロック大会への進出チームが選抜され、茨城地区では、「茨城ブロック」へと続きます。
ブロック大会では、「ジャパンオープン」の進出チームが選抜。日本リーグは、「ジャパンオープン」が最終大会ですが、ワールドリーグは、ここで再度選抜され、「世界大会」へと続きます。

3つの競技

レスキュー

Rescue

ロボカップジュニア 茨城ブロック-レスキュー

様々なセンサーを駆使した自律式ロボットで、フィールド内の障害物やラインの切れ目、坂などを制御し、被災者をすばやく見つけて救助する競技です。ワールドリーグとして、コース内の黒いラインに沿ってロボットが進んでいく「レスキューライン」、走行コースが決まっておらず、壁に囲まれた迷路状のフィールド内をくまなく走行する「レスキューメイズ」、実在ロボットではなく、シミュレーション画面内でプログラミングをする「レスキューシミュレーション」、そして、日本リーグとして、「レスキューライン」と同じようにロボットがライン上を進む「レスキュー(日本リーグ)」があります。

走行コースはラインによって決められておりロボットは、そのラインに沿って進みます。ライン上の障害をクリアしながら、救助ゾーンに進み、救助対象を救助します。(ワールドリーグ)

走行コースが定められておらず、ロボットは、壁に囲まれた迷路状のフィールドの中をくまなく走行しながら、救助対象を探し、救助します。(ワールドリーグ)

シミュレーション画面内で救助を行う競技です。実物ロボットは存在せず、プログラミングで競います。フィールドに合わせたプログラムを作成し救助活動を行います。(ワールドリーグ)

レスキューラインと同じく、走行ルートがラインで決められています。日本リーグは、世界大会参加選抜を行わず、国内のみで完結するリーグ。ジャパンオープン経験者は参加できません。

オンステージ

On Stage

ロボカップジュニア 茨城ブロック-オンステージ

自律式ロボットと人間が、2分間の演技時間の中、ダンスや演技など、自由な発想でコラボレーションをするステージパフォーマンス競技です。ワールドリーグ、日本リーグともに、ロボットの大きさや台数制限はなく、「プログラミング」「構造・構成」「センサーの使用」「振付け」「衣装」「エンターテイメント性」を基準としたパフォーマンス審査に加え、パフォーマンスの見所やロボットの特徴などをプレゼンテーションする、面接式のインタビュー審査も行われます。

ワールドリーグは、ロボットに使われるがより高くなるため、メインの「パフォーマンス」と「インタビュー」加え、ステージ上で、ロボットを実際に動かしながら、その機構や動きを説明する「オープンテクニカルデモンストレーション」の3種類の審査項目で点数がつけられます。(ワールドリーグ)

日本リーグは、自律式ロボットと人間が2分間の演技時間の中でダンスや演技などをする「パフォーマンス」審査と、ロボットの機構や動き、工夫した点などを審査員に説明しながら、質問に答える「インタビュー」審査の2つの審査項目で点数がつけられます。(日本リーグ)

サッカー

Soccer

ロボカップジュニア 茨城ブロック-サッカー

1チーム2台ずつの自律型ロボットによるサッカー競技です。ボールを素早く認識し、通常のサッカーのように相手ゴールにボールを入れて得点を競います。ワールドリーグとなる「サッカーオープン」と「サッカーライトウェイト」はそれぞれロボット(機体)の大きさや重さが規定されており、ボールの種類と認識方式が異なります。また、日本リーグとして、「サッカーライトウェイト」と同じ機体の大きさと重さ、ボールの種類を使用する「サッカービギナーズ」があります。

直径18cm以下、2200g以下の部門です。1320×1930mmの白線で囲まれたフィールド内でカメラを使いカラーボールを認識追従し、ゴールの数を競います。競技中に誤って白線を割りフィールドの外へ出てしまわぬよう工夫が必要です。(ワールドリーグ)

直径22cm以下、1100g以下の部門です。1320×1930mmの白線で囲まれたフィールド内で赤外線を発光するボールをセンサを使い認識追従し、ゴールの数を競います。競技中に誤って白線を割りフィールドの外へ出てしまわぬよう工夫が必要です。(ワールドリーグ)

直径22cm以下、1100g以下,走行用駆動モータ2つ以下の部門です。1220×1820mmの寸法で140mmの壁で囲まれたフィールド内で赤外線を発光するボールをセンサを使い認識追従し、ゴールの数を競います。日本リーグは、世界大会参加選抜を行わず、国内のみで完結する初心者用リーグです。